FC2ブログ
09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

スポンサーサイト

--年--月--日
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告

受験、本番

2005年02月01日
東京の私立中学のほとんどが受験初日を迎える今日、我が家も第一志望校の受験日となった。

実を言うと、第一志望校はもっと上だった。偏差値が10も上の学校で、2日前になって受験を断念。ショックかと言えばそうでもなく、けっこうサバサバした気持ちでこの日を迎えることができたのだ。



また、1月に予行練習をしていたのもよかった。

不合格だったが、2日間に渡って試験と面接を経験できたことは、非常に有意義だったと思う。

1月に経験していたことだから、子どもだけでなく親の緊張感も格段に違う。



この日も夫に送迎を頼み、受験校の正門前で降ろしてもらう。

だが、こないだ受けた1月校とはあまりに雰囲気が違っていた。

集合時間10分前というのに、とっても閑散としている。

1月校では大勢の大手進学祝講師の応援が見られたものだが、今日はただの一人もいない。

つまり、大手塾からはまったく見向きもされない学校ということか。

ちょっとガッカリ。

だが、この時はそのことに気づくだけの余裕はなかった。

渋滞のせいで予想よりちょっと遅めの到着だったので、気が焦っていた。

息子を教室に送って車に戻ってから、「あらそういやあ、いないじゃん。」といった感じだった。



この学校では、子どもと一緒に試験会場となる建物に入れる。先月の学校は厳しくて、受験棟の玄関で子どもとお別れ。

だが、今日は親が受験教室まで一緒に行っていいらしい。



わたしたち親子二人はエレベータに乗り、3階で降りて廊下を進んだ。

廊下に佇む保護者の姿は見られるものの、子どもたちはもう一人もいない。

またまた焦って、教室の後ろのドアをそっと開ける。

ふわっと暖かい空気が顔に触れた。

暖房の効いた部屋に、たくさんの子どもたちがぎっしりと着席している。

みな下を向いて、なにか書いている。(アンケートだ)



ま、まずい。

遅かったかな。



冷や汗をかきかき、子どもを教室に入れる。

息子は悠々と歩いて自分の受験番号が貼られた机についた。

もう少し様子を見ていたかったが、教室内の暖かい空気が逃げてしまって、ドア近くの子どもが寒いと可哀想だと思い、早々にドアを閉めた。



だが、閉めたはいいが、わたしはそこでちょっと迷った。

廊下に立っている親たちは、きっと子どもが体調を悪くしたときに備えて待機しているに違いない。

聞いたところによると、子どもが悪くなる場合、ほとんど試験開始30分以内だという。

だが、今は8時30分ちょっと前。これからアンケートを書いて、試験開始は9時だ。

それからさらに30分も待機する親なんているんだろうか。

わたしはいいや、とばかり、すぐにスタスタと歩き出す。



で、一度うちに帰ってきて、この日記を書いている。

面接が終わる11時過ぎに、再びお迎えに訪れることになっている。

そして、夕方には結果発表がある。

今日ですべてが終わってくれたら・・・

そうだったらどんなにいいだろう。

もう、この緊張感から解放されたい。発表まであと5時間。

辛い。本当に辛い時間が、ゆっくりとゆっくりと過ぎていく。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

一度帰宅したのち、試験を終えた息子をお迎え。

保護者待合室でしばし待つが、息子はなかなか現れない。

隣のテーブルにいた2人の母親のところへ、二人の女の子が勝ち誇ったようなピースサインをしながらやってきた。

はっきりとは聞き取れなかったが、「全部できた」と言っているように聞こえる。

思わずダンボになりつつ、わたしは彼らに対して、少々ムカッ腹を立てていた。



やがて、外の車で待っていた夫から電話があり、「もう戻ってきたよ」と言う。

待合室で待ってるよと言っておかなかったので、朝、車を停めて降りたところに自分で向かったのだろう。

車に戻るとわたしは、禁句である「どうだった?」をさっそく口にしていた。

「うん、まあまあ」

と息子が答える。

1月校のとき「けっこうできた」と言い放って見事に不合格だった前歴があるためか、かなり慎重な答えだ。

だが、時間が経つとともに軽くなってきた息子の口からは、最終的に「簡単だった」という発言まで飛び出した。

そ、そうか、簡単だったか・・・。

いいのか悪いのか、判断のつかないセリフである。



で、わたしたちは中華ファミレスのバーミャンに入り、お昼ご飯をとった。

そのまま合格発表の3時まで時間を過ごすには時間が余りすぎ。そこで、いったん自宅に戻ることになった。

自宅に着いたのは12時半。1時半くらいまでネットで書き込みなどをしていたが、あまりに時間の過ぎるのが遅い。

この緊張感を持ったままあと1時間を過ごすのは、しんど過ぎる。

そのため、出発時間まで昼寝をすることにした。寝てしまえば、時間が過ぎるのもあっという間だ。



2時に起きて、酔うから車で行きたくないという息子に酔い止めを飲ませる。

そして2時20分頃、再び夫の車で家を出る。

いざ、合格発表を見に出発だ。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

学校に着いた。

正門前の道路に車を停めると同時に、合格書類入りのものと思われるブルーのA4封筒を手にした人たちが目に飛び込んできた。

数人が道路を歩いて立ち去ろうとしており、正門からも封筒を持った人たちが出てくる。

もう発表されているんじゃないの?

わたしは慌てて車を降りた。

時刻は2時50分。1月校の時は5分前に掲示を出していた。ここは10分前か?

息子と一緒に、小走りで構内に駆け込んだ。



正面玄関前の白い掲示が目に入った。

「す、少なっ!」

思わず言葉が漏れた。

数字の数が少ない。

まずそう思い、わたしはちょっと絶望的な気持ちになった。

1月校の合格発表がとっても多人数だったため、その落差に戸惑ったのである。

だが、合格の人数が多くたって合格するとは限らない。実際、1月校で2回も落としたではないか。

大丈夫、少ない合格者でも入ってる。

そう自分の心を励ましつつ、わたしは掲示板に向かって駆けた。



息子の方が先行し、掲示板の真ん前に辿り着いていた。

その2メートル後ろから掲示板上に目を走らせたわたしは、数秒でその数字を発見した。

「あったぁ!」

思わず大声が出る。

周囲の父母がわたしを振り返って見ていたが、そんなことに構っちゃいられない。

「え、どこどこ?」

未だに数字を見つけられない鈍くさい息子が、きょろきょろする。



わたしは念のため受験票を取りだし、照らし合わそうとした。

その途端、息子は「2029!」などと、ぜんぜん違う数字を口走っていた。

バカ、そりゃ落っこちた前の学校の受験番号じゃっ!



そこへ夫が追いついて、一緒に受験票を覗きこんだ。

「ほら、10○○!」

わたしは掲示板上の受験番号を指さした。

「おお、あった!」

夫も思わず声を上げていた。

「あったぁ♪」

息子もやっと自分の数字を見つける。

「やった、やった!」

わたしは息子に抱きついていた。

事前に、落ち着いて冷静に喜ぼうと考えていたが、そのときのわたしはイメージ通りにはいかなかった。かなりコーフンして、はしゃいでいた。

広報のカメラマンが写真を撮っている。

学校新聞かなにかの広報誌に、小躍りするわたしの姿が載るのだろうか。

ちょっと恥ずかしいほど大騒ぎをしてしまった。



で、はしゃぎついでに、掲示板の前で息子を記念撮影。

前回の1月校では2度の不合格に涙を呑んだが、そのショックがあればこその、今のこの喜びなのかもしれない。

息子も嬉しそうに写真に収まってくれた。



そして、次に合格通知を受け取る。

嬉しくて訳がわからなくなりかけていたわたしは、誰に促されて気づいたのかまったく覚えていないが、とにかく正面玄関から入っていった。

玄関内には、こちらの気が引ける位たくさんの教職員らがズラリと整列していた。

わたしは浮き立つ心を抑え、正面のデスクに向かって歩いた。



「合格おめでとうございます」

にこやかに微笑む職員の方に、受験票を手渡す。

そこでデスクに置かれた合格通知を引き替えに受け取るのだが、数が70枚を越えるので、すぐには見つからない。

わたしはたちまち、「本当に合格していたのだろうか?」と不安に陥っていた。



思ったことをつい口にしてしまう性分のわたしは、本当に「なかったらどうしよう」と口走っていた。

別の職員が、クスリと笑っているのが聞こえた。

かなり舞い上がっているわたしの姿は、ちょっと滑稽なものだったかもしれない。

だが、不安はすぐに解消された。

合格通知票は見つかり、受験票やその他の書類とともに手渡された。



これで一安心。

そのまま帰ろうと外に出たら、男性職員に「あちらで制服の採寸をしています。よかったら」と案内された。

どうせだからと立ち寄り、制服の採寸をしてもらう。ブレザー、ダッフルコート、体操服などの一式、総額いくらになるかなど計算したくもないくらい、たくさんの申し込みとなった。



ワイシャツや靴下、マフラーに至るまでエンブレム入りの指定品である。

その辺のスーパーで格安のものを買い足すということもできない。上履きまで学校指定の一品だ。

いつもダイエーで買うのと箱はまったく同じなのに、中身のシューズはゴムの部分だけちょっと違う。



しかも入学直後には2泊のオリエンテーションがあり、いきなり3、4万円の出費となる。

そこがまた羨ましいようなリゾートホテルで、温泉まである。

うう、母も着いていきたいぞよ。



入ってみなきゃわからないけど、この学校でよかったね。

あんた、きっと最高の6年間が過ごせるよ。

うちに帰り、お赤飯を炊きながら、しみじみ喜びに浸る。

おばあちゃんちに炊飯ジャーを持って行き、義母が用意してくれたトンカツでお祝いの夕げをいただく。

本当は、明日のためにトンカツ(「勝つ」に掛けて験かつぎしたのだ)を用意したのだとか。



《いや、今日が初日なんだから、ホントなら昨夜食べてなきゃ駄目じゃん。》

と思ったが、そこは義母の好意に感謝し、「よかったねぇ」と喜びを分かち合う。

嬉しい。しみじみと、後から後から嬉しさがこみ上げてくる。



そして、一番よく頑張った息子に言いたい。

「ここまで頑張ってくれてありがとう!」
未分類 | コメント(0) | トラックバック(0)
コメント

管理者のみに表示

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。