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黒いアイツは小さなハンター

2004年08月03日
洗面所の鏡の上で、一匹の小さな黒いクモを発見した。

朝の洗顔をしていた手が、凍り付いたように一瞬、止まった。

先日、廊下の壁にいたのと同じヤツだ。だんだん、入ってきたルートであるベランダとは反対の方角へ、つまり我が家の奥へ奥へと入り込んでくる。



こないだから、そのうち外に出るだろうと思って放置してきた。

殺虫剤を握った手を思わず止め、「殺すのもかわいそうだ」と、かろうじて思いとどまった。

天使のようなわたし。



実はわたしは大のクモ嫌いだ。

子どもの頃はうんとクモをいじめてきた。クモが結託して復讐しに来てもおかしくないくらい、虐待してきた。

そのくせ、テレビの自然番組などでクモが出ようもんなら、ぎゃっと悲鳴を上げて顔を覆うくらいのクモ恐怖症である。

以前は、家の中でクモを見つけたらただちに虐殺してきた。例外はない。部屋にいること自体、許せなかったのだ。

ところが最近、なぜか可愛そうで殺せなくなった。

寝室にいるものは別だが、そこは締め切っているので出没しない。

やはり2階の廊下は猫がベランダから出入りできるよう開けてあるので、クモもよく入ってくる。



今までのわたしだったら、間違いなく殺しているところなのだが・・・

殺したら可愛そうじゃん。こんな小さくたって一生懸命生きている命だ。

ここで天寿を全うせず死んだら、もうそれでコイツの人生終わりなんだから。

そんなホトケゴコロが湧いてきて、殺せない。

でも、本当は家の中にクモがいるなんて嫌なんだわ。どうしたらいいんだろう。



今夜も、黒い小さなアイツは鏡の上で身繕いなんぞしながらエサを待っている。

なんで鏡の上なんだろう。自分の姿はアイツにはどう映っているんだろう。

鏡にへばりついたりして、エサと自分の姿とが見分けにくくないだろうか。

巨大なわたしの姿を見て、ヤツはどう思っているのだろう。

そんなとこに虫はいるの? ちゃんと食べてる?

などと考えながら、わたしは夜の洗顔を済ませた。
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